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■モラルハザードについて考える

さて、トップページでも言及しましたが、こちらのページではモラルハザードをテーマにしてみたいと思います。

私がかつて消費者金融に勤めていた頃、支払いが長期帯納する人たちを大勢見てきましたが、貸したものを返してもらえないので手紙や電話で督促をするわけですが、逆切れをする人たちが非常に多いのである。
中にはヤクザ言葉で脅しとも取れるような事をさんざん言われたものだ。
しかし、ただでさえ風当たりの悪い消費者金融会社にとって、こういった人たちにでも低姿勢で対応しなければならないのだ。
ヘタな事を言うと、録音され、都庁の金融対策課に通報されたりしてしまうのだ。
しかし、借り手側は言いたい放題である。
そういった暴言に対しても、貸し手側はじっと耐えるしかないのである。
利息返還請求についても、契約当時に貸付利率や融資条件・返済方法等を細かく説明し、納得したからこそ契約に至ったのではないだろうか。
そもそも過払い金返還請求などというものは、つい最近になって出てきた問題である。
少なくとも私が消費者金融に入社して退職する前までは、利息制限法を越える利率であっても、出資法の上限利率以内であれば全く問題なかったのだ。

さらに問題なのが、こういったクレーマー的な言い分を司法が後押しし、いわゆる「ゴネ得」を生み出してしまって良いのだろうかという疑問があるのである。
話はそれるが、お金はあるのに給食費を払わない人達、買って10年以上もするヨレヨレのスーツをクリーニング屋に持ち込み、クレームをつける輩、アメリカにいたっては、電子レンジにネコをいれてチンしたら死んだといって訴訟を起こし、数億円もの慰謝料をまんまと手に入れたものもいる。これは有名な話なのでご存知の方も多いと思うが、電子レンジの取り扱い説明書に「ネコは入れないように」との注意書きがなかったので、というのが判決理由だとか。
マクドナルドのコーヒーを自分でこぼしてヤケドを負った人が、やはり数億円もの金を手にした話も有名である。

もはや、まじめにコツコツと生きている人たちは報われない世の中になってしまったのだろうか。
飲酒運転のひき逃げで問題となっている「逃げ得」もそうである。

東芝が次世代DVD事業から撤退し、HDDVD内臓のレコーダーを購入した人達はどのような対応をとるのだろうか。
中には別の商品と交換するといった販売店も出てきているが、その対応は販売店によって異なる。
商品の交換に対応しない販売店では、やはりゴネた者が得をすることになるのだと思う。

話が大きくそれてしまったので、元に戻そう。
借りたものを返すというのは、本来当たり前の話なのである。
こういった当たり前の常識が、今の日本では通用しないのが現実であり、ゴネたものが得をし、マジメな人たちがその分損をするといった仕組みになっているのである。
この仕組みを変えない事には、マジメな人達が報われる社会は絶対に作り出す事は無理であろう。


 
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